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武田 砂鉄・評『マイ遺品セレクション』みうらじゅん・著

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「死ぬまで捨てない」その姿勢にときめく

◆『マイ遺品セレクション』みうらじゅん・著(文藝春秋/税別1300円)

 最近では、生前整理や断捨離がやたらと推奨されているが、捨てる行為が「残したモノを大切にする」という精神性とたちまち結びついていく感じが気に食わない。えっ、モノを捨てまくってんじゃん、とのツッコミには応えてくれない。シンプルな生活を実現したい人に対する、極めてシンプルな問いなのに。

 とにかく収集、とにかく発表するみうらじゅんほど、モノを大切にしている人はいない。その姿勢にときめく。とにかく何でもとっておく。これまで集めてきたコレクションを「マイ遺品」と呼ぶことで、死ぬまで捨てるものか、という覚悟を、自分にも他人にも植え付けさせる。

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