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音楽で「個人」と出会う
1月下旬の福島県いわき市。音楽やアート、文筆など幅広い分野で活動するアサダワタルさん(40)は、東京電力福島第1原発事故の避難者が暮らす同市内の災害公営住宅(復興住宅)にいた。住民に取材した思い出の歌と、それにまつわるエピソードを紹介するラジオ番組の形式にしたCDを配っていたからだ。被災者の地域交流を促進するため、音楽を活用した取り組みは実を結び始めている。
アサダさんはこの日、一緒に活動するNPO法人のスタッフと2人で「県営下(しも)神白(かじろ)団地」を戸別訪問し、完成したばかりのCD「ラジオ下神白」の第5集を手渡していた。顔なじみの住民も少しずつ増え、今では自宅にあがってよもやま話に花を咲かせたり、お菓子や自家製の漬物を持たされたりすることも珍しくない。
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