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論点

「名前」は誰のものか

鉄道ジャーナリストの枝久保達也さん

 JR東日本の山手線に誕生する新駅が「高輪ゲートウェイ」と名付けられることになり、インターネット上などで不評を買った。近年、名前の漢字から読みを想像するのが難しい「キラキラネーム」が流行し、平成の大合併でひらがなの自治体も急増した。名前が帯びる公共性に揺らぎが出ているのか。名前と社会の関係を考える。

 JR東日本は公募との相性が悪いのかもしれない。山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」の前にも、2002年の東北新幹線八戸開業時の新列車名「はやて」(公募19位)が「やませ(冷害を起こす季節風)を連想する」と批判された。10年の同新青森開業時も、東北初の特急名を引き継ぐ「はつかり」(公募1位)ではなく、九州方面の列車名として知られた「はやぶさ」(公募7位)に決めた。1987年の国鉄分割民営化時に国電を言い換えた「E電」(公募20位)は、もはや死語だろう。

 これらの公募は、あくまでも名称決定の参考とする前提だったから手続きに問題はない。にもかかわらず、批判を浴びた。なぜか。

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