薬害C型肝炎訴訟
国がカルテ調査 閉鎖の170医療機関 未救済者掘り起こし
毎日新聞
2019/2/20 東京朝刊
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2008年に和解が成立した薬害C型肝炎訴訟で、厚生労働省は全国に8000人前後いるとされる未救済の被害者の掘り起こしのため、閉鎖された医療機関に残っている古いカルテを調査することを決めた。約170の医療機関が対象になり、調査で新たな被害事実が確認されれば本人にウイルス検査や補償の手続きを伝える。
薬害肝炎の原因になったのは、1994年まで止血に使われていた血液製剤「フィブリノゲン」など。訴訟で国や製薬企業は感染被害拡大を防止できなかった責任を認め、議員立法による救済法が08年に成立した。被害者は汚染された製剤の投与をカルテなどで証明できれば、裁判所への提訴と和解手続きを経…
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