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「手術女性患者にわいせつ」医師に無罪判決 「女性に性的幻覚の可能性」 東京地裁

東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京都千代田区で2018年11月29日、伊藤直孝撮影

 手術した女性患者にわいせつ行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた医師の男性(43)に対し、東京地裁は20日、無罪(求刑・懲役3年)を言い渡した。大川隆男裁判長は「女性は(麻酔からの覚醒時に妄想などに陥る)『せん妄』の影響で性的幻覚を体験していた可能性がある」と述べた。

 医師は東京都足立区の病院に非常勤外科医として勤めていた2016年5月、女性患者の乳腺腫瘍を除去する手術を実施。手術直後にわいせつ行為をしたとして起訴され、同11月の初公判で起訴内容を否認していた。

 判決は、被害を訴える女性の証言について「信用できるものの、麻酔の影響で約20分間せん妄状態に陥っていた可能性が十分ある」と判断。検察側は公判で「女性の胸に唾液が付着し、DNA型鑑定で被告のものと確認された」と主張していたが、地裁は「会話中に唾液のしぶきが飛んで付着するなどした可能性が否定できない」と認めなかった。

 判決後に東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した医師は「ほっとしている。社会的信用や職を失い、大変な思いをした」と捜査を批判し、弁護人の高野隆弁護士は「せん妄が争われた性犯罪事件は国内初ではないか」と述べた。一方、女性も会見し「この事件が無罪なら、性犯罪被害者はどう訴えればいいのか」と涙ながらに話した。女性の代理人弁護士は、検察に控訴するよう申し入れたことを明らかにした。【蒔田備憲】

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