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最古か 「二十五三昧私記」写本、見つかる 大津の園城寺

三井寺法明院で見つかった「二十五三昧私記」の写本=大津市御陵町の大津市歴史博物館で、成松秋穂撮影

 平安中期の比叡山延暦寺の僧で、浄土教の祖とされる源信(942~1017年)が作ったとされる文書「二十五三昧私記」の写本が大津市の園城寺(通称・三井寺)の法明院で見つかった。市歴史博物館が20日、発表した。写本は他にも複数見つかっているが今回の文書が源信が作った原形に最も近いとみられ、専門家は「貴重な史料」としている。

     博物館の学芸員が昨年11月から調査し、今回の文書を含む2000点以上の史料を新たに見つけた。博物館によると、写本は縦17.4センチ、横518センチ。文書に登場する僧の名前などから、平安時代後期に書かれた原本を基に、鎌倉時代から南北朝時代の間に作成されたとみられる。

     源信ら25人の僧のグループ「二十五三昧会(え)」は「二十五三昧私記」に基づき、極楽往生を願って念仏を唱えたことでしられる。私記は浄土教の重要な教えとされるが、写本ごとに内容が少しずつ異なり、原形の推定は難しいとされていた。大阪大谷大の宇都宮啓吾教授(書誌学)は「源信の作った原形に迫る手がかり」と話す。

     一方、明治時代に来日し、日本美術の復興に努めた米国人フェノロサ(1853~1908年)に関する文書も、今回の調査で見つかった。仏教の戒律を授けられる受戒の儀式で読み上げられたとみられる「表白文」で、仏教に帰依したフェノロサの号「諦信(たいしん)」という文字が複数書かれている。フェノロサが戒律を授けられたことは日記などでは明らかになっていた。

     文書はいずれも大津市歴史博物館の企画展で来月2日から展示される。【成松秋穂】

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