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坂村健の目

統計不正が意味すること

 今回不正が発覚した厚生労働省の「毎月勤労統計」は、どう集計するかまで統計法で定められている基幹統計だ。その東京の調査で、大企業の全数調査を2004年から3分の1で済ませ、3倍してから合算する処理に変更した。労力は減るし統計としてはたいしてズレない--この手法自体は母集団推計で、法的には「不正」だが抽出が適切なら統計的には「不正」にはならない--という思いもあったのかもしれない。それなら統計法を改正すべきだったのに、法律変更は国会対策で大変と思ったのか一片の事務連絡で済ませてしまう。

 ところが、それを処理するプログラムに3倍する処理を入れ忘れ、おかしいのではという指摘はいろいろあったのに、事なかれ主義で先送り。やっと昨年の統計見直し時にこのミスを秘密裏に修正した。その結果、給与水準が不自然に上がり、政権への忖度(そんたく)で給与水準が上がるように統計方法を見直したのではないかと報道され、--実はそれ以前の15年の方が不正状態でしたというお粗末が発覚してしまった。

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