メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

首相秘書官との面会当日に文言書き換え 勤労統計手法 厚労省、因果関係は否定

元首相秘書官の中江元哉財務省関税局長=2019年2月20日、川田雅浩撮影

 毎月勤労統計の調査対象事業所の入れ替え方法を巡って厚生労働省の姉崎猛統計情報部長(当時)が中江元哉首相秘書官(同)と面会した2015年9月14日、厚労省有識者検討会の中間的整理案の結論部分が「現在の総入れ替え方式で行うことが適当」から「引き続き検討する」に変わっていた。姉崎氏は「(事務方への)資料の修正指示は首相秘書官に説明に行く前に行った」と面会との因果関係を否定している。

 厚労省が21日、立憲民主党会派の小川淳也氏の要求を受け、衆院予算委員会理事会に文書で回答した。

 それによると、厚労省が15年6~8月の検討会の議論を踏まえて準備した中間的整理案は、同年9月14日午後2時1分のファイルでは「総入れ替え方式が適当」と記載していた。その後、同日午後10時33分のファイルで「サンプルの入れ替え方法については、引き続き検討することとする」と更新された。

 姉崎氏が首相官邸に中江氏を訪問したのは9月14日午後で、時系列的には面会をはさんで案文が修正された可能性がある。しかし、姉崎氏は「修正指示の具体的な日時は9月11日(金)の夜か14日(月)の朝」「当時担当が多忙で修正がぎりぎりになったのかもしれない」と主張している。

 検討会は15年9月16日の第6回会合で、修正後の中間的整理案を了承した。それ以降、検討会は開かれないまま、総務省統計委員会の議論を経て、18年1月分の調査から部分入れ替え方式が導入された。

 これに関連し、厚労省の藤沢勝博政策統括官は21日の衆院予算委で、姉崎氏に確認した内容だとして、中江氏が15年9月14日、「コストの問題より、実態をタイムリーに表すという観点からは部分入れ替えという考え方もあるのではないか」と姉崎氏に述べたことを明らかにした。検討会は当時、部分入れ替え方式では調査を担う都道府県の要員や予算面の負担が増すと指摘していた。

 姉崎氏は聞き取りに対し「検討会の一連の議論で部分入れ替えの手法そのものが否定されたわけではなく、委員には肯定的な意見もあった。(変更は)首相秘書官からの示唆などに基づいて判断したものではない」と中江氏の意見の影響を否定したという。姉崎氏は22日、衆院予算委に参考人として出席する予定。野党は、検討会の事務局を務めた姉崎氏に一連の経緯を直接ただす方針だ。

 与野党は21日、衆院予算委の集中審議を28日に追加実施することで合意した。19年度予算案の衆院通過は与党が目指した28日から3月1日にずれ込む見通しだ。【松倉佑輔、小田中大】

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 天然記念物のジュゴン1頭の死骸発見 沖縄
  2. 準強姦で起訴の男性会社役員に無罪判決 地裁久留米支部
  3. 盛岡の40代同性カップルがフォトウエディング 企画の団体「地方まだ理解進んでいない」
  4. 青森市議、今度は盗聴疑い 議員控室内をスマホで録音
  5. 電柱ワイヤ激突 バイク男性、上半身切断 山陽電鉄線路に

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです