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論点

英、EU離脱の行方

マット・クオトラップ氏=矢野純一撮影

 英国の欧州連合(EU)からの離脱期限が1カ月余後の3月29日に迫る。しかし、EUとまとめた離脱案を英国議会に否決され、求心力の低下したメイ英首相はEUとの修正交渉に望みをかける。EUと議会が共に受け入れられる修正や、離脱期限の延期によって、経済・社会の混乱が必至な「合意なき離脱」は回避できるのか。

再び国民に選択機会を マット・クオトラップ 英コベントリー大教授

 欧州連合(EU)からの離脱期限が迫る中、英国はカオス(混沌(こんとん))のような状況に陥っている。原因の一つは、離脱を決めた2016年6月の国民投票であり、実施自体が誤りだった。15年の総選挙でキャメロン首相(当時)は与党・保守党の勝利を狙い、「EU離脱への賛否を問う国民投票の実施」を公約に掲げた。反EUや反移民を掲げる右派・英国独立党(UKIP)の支持者を取り込めると考えたからだ。

 そもそも国民投票は、国の枠組みを変える重要政策や、国の将来に後戻りできない影響を与える問題について議会が審議を続けた最終段階に、議論の結果への賛否を問うことで国民に拒否権を行使する機会を与えるものだ。

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