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一歩ずつ、共に 交通事故の脳障害専門病院

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「子供会の廃品回収があるらしいよ」。ベッド脇に座り、マッサージしながら美枝子さんに声をかける久世健二さん。健二さんは見舞いに来ている間、ずっと話しかけていた=岐阜県美濃加茂市で2019年1月
「子供会の廃品回収があるらしいよ」。ベッド脇に座り、マッサージしながら美枝子さんに声をかける久世健二さん。健二さんは見舞いに来ている間、ずっと話しかけていた=岐阜県美濃加茂市で2019年1月

 「今日は恵那山が見えるかな」。中部療護センター(岐阜県美濃加茂市)のベランダで、久世健二さん(83)は妻三枝子さん(78)に話しかけた。恵那山のふもとは三枝子さんの古里。「刺激を与えるのが一番と思って」と言葉をかけ続けていた。

 独立行政法人「自動車事故対策機構」が運営する同センターは、交通事故で脳に障害を負い、自力移動や摂食ができない「遷延(せんえん)性意識障害」の患者のための専門病院。脳を刺激するなどのリハビリを行い、原則最長3年間入院できるのも特徴だ。

 三枝子さんは2014年、岐阜県内で事故にあい、意識不明の重体になった。転院を繰り返し、同センターに入院。以来、健二さんは週3回以上、電車と徒歩で片道1時間20分かけて見舞う。車はまだ使う気になれない。

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