- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
<第91回選抜高校野球>
「実力では出場32校中32番目」。21世紀枠での選抜出場が決まった際、横手文彦監督(43)は現在のチームをそう評した。しかし、昨秋の熊本大会準優勝、九州大会8強の戦績は実力本位で選ばれた一般選考の29校と比べても見劣りしない。地域での清掃活動や子供相手の野球教室など21世紀枠ならではの特色が衆目を集める一方、秋の戦いぶりにも目を見張るものがあった。
熊本西は1985年夏の甲子園で1勝した歴史があるものの、現在の2年生が入学した2017年春以降、春・夏・秋の熊本大会で勝ったのは昨春の1回のみ。秀岳館や城北、専大玉名といった近年の甲子園出場校に1、2回戦で敗れる大会が続いた。
「一つ上の学年のチームの方が力は上だった」。横手監督がそう言う現在のチームも厳しい船出だった。
前チームの正捕手だった霜上幸太郎主将(2年)がかねて切望していた投手に転向して伊藤惇太郎捕手(2年)とバッテリーを組んだが、8月に強豪・熊本工との練習試合で2-13と大敗。しかし、そこから自分たちも驚く成長曲線を描いていった。
昨秋の熊本大会。破竹の快進撃は下位打線の一打から始まった。初戦の牛深戦、双方無得点の四回裏2死満塁で打席に立った9番・末永駿選手(1年)が走者一掃の適時二塁打。七回には8番の伊藤捕手、9番に入っていた水無瀬亮佑選手(2年)に連続適時打が出てコールド勝ちした。
横手監督がポイントに挙げたのが準々決勝の菊池戦。18日前の練習試合で九回、5-2から逆転されて敗れた相手だ。この試合も八回を終えて4-2と似た展開だったが、走者を出しながらも九回を守り切った。重圧から足がつる選手が続出したが、横手監督は「あの中で勝てたことは自信になったと思う」と振り返る。
そして、準決勝は8月に大敗している熊本工戦。勝てば初の九州大会出場が決まる大一番は一回、1点を失ってなお2死満塁のピンチを切り抜けると、二回に9番の久連松(くれまつ)祐也選手(2年)の2点二塁打などで逆転して4-1とリードした。
その後は点を取り合いながらじりじり追い上げられた。6-4の九回裏、2死から連打で1点差に迫られランナー三塁、打席に4番を迎える大ピンチ。しかし、マウンド上の霜上主将は臆することなく外角への速球で遊ゴロに打ち取った。
甘い球を痛打された練習試合とは別人の150球の熱投。決勝は熊本国府に打撃戦で敗れたが、九州大会でも佐賀学園(佐賀)に勝って躍進を遂げた。
時系列で見る
-
センバツ山梨学院 第2部・支える/3 応援団団長・平山夏生さん、副団長・井上小粋さん 袴姿で指揮、力強く /山梨
1443日前 -
津田学園選手紹介 松尾夏希選手(2年) 強い肩と足に期待 /三重
1443日前 -
東邦の力強さ表現 プラカード、浜松学芸高が揮毫 /愛知
1443日前 -
東邦 平成最後の春に 部員紹介 成沢巧馬捕手(3年) 強肩武器に活躍誓う /愛知
1443日前 -
’19センバツ習志野 第3部・支える人たち/上 最重要ポジション スコアラー・小杉秀次朗選手(2年) /千葉
1443日前 -
石岡一センバツ初出場 第2部 選手・スタッフ紹介/1 岩本大地投手(2年)/中山颯太捕手(1年) /茨城
1443日前 -
センバツ・札幌大谷 第2部/中 勝利へのチーム作り 速球対策、打撃磨く 悪条件、雪上で守備力鍛え /北海道
1443日前 -
選手紹介/5 原瑞都外野手/山田怜卓投手 /青森
1443日前 -
/29 第76回大会(2004年) ダルビッシュ無安打無得点
1443日前 -
’19熊本西/4 躍進 大敗からの成長曲線 /熊本
1444日前 -
横顔/8 チームメートが選手紹介 岩田涼雅選手/谷掛元基選手 /京都
1444日前 -
頑張れ龍谷大平安 商社員、小野ジュンジさん(31)=シンガポール在住 /京都
1444日前 -
7年ぶりの挑戦 第1部 明豊/上 「当たり前の徹底」を /大分
1444日前 -
筑陽学園選手紹介/3 /福岡
1444日前 -
広陵・呉、ベンチ入りメンバー発表 投手1人加入 /広島
1444日前 -
米東・指導者紹介 第2部/10止 田中雄大コーチ/川下忍部長 /鳥取
1444日前 -
松山聖陵 「勝って、校歌を」 野志市長、部員ら60人を激励 /愛媛
1444日前 -
富岡西・選手紹介/9 ミート力、最大の武器 山崎光希左翼手(2年) /徳島
1444日前 -
採用10年目ユニホーム 縦じま、誇らしく 明徳デザイン基に県内第1号 /兵庫
1444日前