【パリ賀有勇】カトリック教会の聖職者による子供への性的虐待事件の相次ぐ発覚を受け、ローマ法王庁(バチカン)で21~24日、各国の司教の代表者ら約190人が対策を協議する「未成年者保護会議」が開かれている。歴代法王が手をこまねいてきた問題に取り組むフランシスコ・ローマ法王の「本気度」が試されている。
特定の問題を話し合う司教会議は異例。初日の会議の冒頭、法王は「正義を求める幼い者の叫びに耳を傾けよう」と呼びかけ、会場には被害者の証言映像が流された。15歳から13年間にわたり聖職者から性的虐待を受けたアフリカの女性は、計3回の妊娠中絶を強いられた経験を語った。
米CNNによると、聖職者による性的虐待に関する告発は1950年ごろから始まり、85年には米国の神父が37人の少年への性的虐待を認め、注目された。その後、世界各地に問題が飛び火し、隠蔽(いんぺい)工作も発覚したことにより、バチカンは「見て見ぬふりをしてきた」と批判された。
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