社会的孤立という問題が各国で政策課題として浮上している。英国では昨年、孤立担当相が任命されて話題となった。背景には、知人と話す機会が月に1回以下の高齢者が20万人に及ぶという現実がある。孤立は高齢者だけの問題ではない。英統計局の調査は、65歳から74歳までの年金生活者より、16歳から24歳の層のほうが強い孤立感を抱えていることを示した。ネット依存が孤立を生む。
孤立のコストは大きい。米国の心理学者ホルトランスタッド氏によれば、孤立によるストレスなどの健康への悪影響は1日15本のたばこを吸うことに相当する。英国の経済ビジネス調査センターは、孤立の広がりによって、医療費だけで7400億円以上、経済の活力低下などを合わせると年間4・9兆円のコストがかかると計算する。
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