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あの球を打てなければ、センバツでは勝てない--。昨秋の明治神宮大会決勝。札幌大谷が逆転した後、七回途中から登板した星稜(石川)の奥川恭伸投手(2年)の豪速球を前に、大谷の打線は沈黙。試合には勝ったものの、選手たちの目には奥川投手の球が焼き付いて離れなかった。
昨年、夏の大会が終わったあと、船尾隆広監督は新チームの方針について「とにかく攻撃力だ」と選手たちに伝え、打ち勝つ野球が始動した。
新チーム結成後の12試合で上位打線の釜萢大司選手(2年)は4割5分、石鳥亮選手(2年)は4割1分3厘と、高打率をマーク。理想の野球に近づいているようにみえる。
神宮大会から戻ると、選手たちは打倒・奥川投手に燃え、さらに打撃に磨きをかけていた。速球への対策として、通常の金属バットよりも約200グラム軽く、細い木製のバットを使って練習。速い球に対しても鋭く、確実にバットの芯に当てる感覚を身に着けている。神宮の打席では、全球スライダーで三振に倒れた石鳥選手は「ものすごい曲がり幅で全く対応できず、ベンチから見た直球も伸びがあった。奥川投手の球が打てれば、全国の投手に通用するはず」と闘志を燃やした。
センバツ出場決定後、船尾監督は「守りは課題だが、上回るだけ打てばいいという前向きな姿勢が身に着いていた」と語った。確かに高い攻撃力が大谷の魅力だが、守備には不安が残る。12試合で失策が17と、1試合で一つ以上のミスが出た。
守備の要となるのは「内野が釜萢、外野が石鳥」と五十嵐大部長はいう。二塁手を任されてきた釜萢選手は、自身の守備について「通常よりも深い位置で守り、守備範囲が広いのが強み」といい、「とにかくミスを少なくして投手陣を安心させたい」と話す。
大谷の練習グラウンドがある一帯は雪深い。冬場は最低限の除雪で守備練習をしている。五十嵐部長は「雪上でこそ、良い守備練習ができる」という。雪の上ではイレギュラーバウンドが多発するため、ごまかしがきかない。うまく捕らないと体に当たってしまう危険もある。悪条件の中で練習することについて、内野手の北本壮一朗選手(2年)は「ボールに対する体の入り方とタイミングが身に着く」と利点を語る。
進化したスイングと雪上で鍛えた守備が、大谷をさらに強くする。【土谷純一】
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