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新潟市西区内野町の四ツ角交差点に、ガラス戸の縁が目の覚めるような青色の小さな店が建っている。「久々に来たよ」「知り合いに聞いて来ました」。全7席だが次々と客が訪れるこの店は、地元出身の野呂巧さん(30)が地元の食材や発酵食品を使った定食を提供する「ウチノ食堂 藤蔵」だ。店内には約300冊の本が壁一面に並ぶ「本屋」も併設されており、訪れた人たちは本を読んだり野呂さんとおしゃべりしたりと思い思いの時間を過ごしている。
大学卒業後に世界16カ国を旅したという野呂さん。スペインを訪れた際、バー(バル)がアルコール類だけでなく、老若男女がランチやコーヒーも楽しむ空間だったことに驚いた。「人がつながれる場所をつくりたい」と自分の店を思い描くようになり、帰国後、飲食店勤務などを経て帰郷。元魚屋「藤蔵」の1階を借り、5カ月かけて店内を改装して2017年5月にオープンさせた。「『バル』だとハードルが高いかも」と名前は「食堂…
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