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池澤夏樹・評 『日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ』=中橋孝博・著

 (講談社学術文庫・1382円)

群を抜く構成と内容

 タイトルのとおり日本人の起源を問う本である。類書は多いが、これはバランスのいい網羅的な構成と内容の新しさで群を抜いている。このテーマについて一通りは知っているつもりだったが、これを読みながら蒙(もう)を啓(ひら)かれることしきりであった。

 まず、科学史として多くの学説とそれらの間の論争を紹介するという方針がいい。古人類学の土台は骨の化石と石器である。何かが出てくるたびに解析し、解釈し、従来の説の中に位置づける。そうやって全体図を更新してゆく。その運動感が読んでいて心地よい。

 日本列島(と呼ばれる島々、ある時期までは大陸と地続き)にヒトが来たのはいつか。その経路は、彼らのも…

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