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今どきの歴史

『古寺巡礼』刊行100年 仏像巡り、永遠の定点

和辻哲郎

 和辻哲郎『古寺巡礼』は100年前の1919(大正8)年に刊行された。古寺・仏像巡りのバイブルとして、今も全く古びることがない。

 和辻の旅の際だった特徴は、宗教的動機による巡礼とは明確な一線を画そうとしたことだ。平安時代には熊野詣でも西国三十三所巡りも行われ、神仏巡りの歴史は古い。江戸時代のお伊勢参りなどは多分に物見遊山的だが、和辻の旅はそれらも含めた前代までの巡礼とは違う。奈良に着くと、「われわれが巡礼しようとするのは『美術』に対してであって、衆生救済の御仏(みほとけ)に対してではない」と言い切る。

 この点、もう一つのバイブル、亀井勝一郎『大和古寺風物誌』(43年初版刊行)とは対照的だ。こちらは「…

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