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第103回全国高校野球選手権

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19センバツ星稜 第2部・頂点への戦力チェック/6 「並」抜ける 3人の奮闘 /石川

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 <第91回選抜高校野球>

仲間にあり自分にないもの模索 金谷太陽選手(2年)/鈴木快明選手(2年)/松本笙選手(1年)

打撃力向上を課題に挙げる星稜の金谷太陽選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影 拡大
打撃力向上を課題に挙げる星稜の金谷太陽選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影

 ベンチ入りする18人は、ほぼ確定した。「ほぼ」というのは、背番号15~18をつける4選手は林和成監督(43)に、3月の練習試合の結果次第で入れ替えを示唆されているからだ。バックアップメンバーとしてセンバツ行きを狙うのは、外野手の金谷太陽選手(2年)と松本笙選手(1年)、捕手の鈴木快明選手(2年)。特に外野は正選手以外の残り2枠を4人で争う。

 金谷選手が刺激を受けるのが、背番号を勝ち取った竹村紘人外野手(2年)の存在だ。昨秋の公式戦出場は1試合ながら豊富な練習量と打力を買われ、抜てきされた。金谷選手は「自分とタイプが似ているので、悔しかった。(竹村選手に)勝ちたいという思いは強い」とライバル心を隠さない。ティー打撃ではペアを組んで練習することもあり、スイングの軌道がぶれない竹村選手の打撃フォームに目をこらし、自らの肥やしにしている。

攻守で確実性あるプレーを目指す星稜の松本笙選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影 拡大
攻守で確実性あるプレーを目指す星稜の松本笙選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影

 松本選手は、昨年9月の秋季県大会は代打で3試合出場。初打席だった3回戦で2点適時打を放ち鮮烈な印象を残したが、以降の2試合はいずれも三振に倒れた。同11月の明治神宮大会は選外。「いい経験もできたけど、全国のメンバーに入ることの難しさも痛感した」。詰めの甘さを省みて、球を芯でとらえる確実性ある打撃を試行錯誤する。

ベンチ入り復帰にかける星稜の鈴木快明選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影 拡大
ベンチ入り復帰にかける星稜の鈴木快明選手=金沢市の同校で、岩壁峻撮影

 18人のメンバー発表を、最も複雑な思いで聞いていたのは鈴木選手かもしれない。控え捕手として昨秋の県大会からベンチ入り。「センバツも行けるかな」という淡い期待は、かなわなかった。入れ替わりに背番号を手にした同学年の吉本有佑選手にあって、自分にないもの。「ショートバウンドした球を正確に捕るキャッチング……一番は、声だと思います」。ブルペン捕手として投手を気持ちよくマウンドに送り出す役割の重要さに改めて気づいた。

    ◇

 「並の選手ではいけない」。金谷選手が林監督に告げられた言葉だ。長所を磨け、という意味も込められた激励は松本選手、鈴木選手にも当てはまる。残された時間は1カ月を切った。ひりひりするような緊張感が、今日も練習場を包んでいる。【岩壁峻】

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