アスリート交差点2020

1%だから走る!! 柔道をやってよかった=柔道・松本薫

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2010年の世界選手権女子57キロ級決勝で一本勝ちした松本薫。この階級で日本人初の頂点に立った=大西岳彦撮影
2010年の世界選手権女子57キロ級決勝で一本勝ちした松本薫。この階級で日本人初の頂点に立った=大西岳彦撮影

 先月のレスリング女子の吉田沙保里さんに続いての引退になりました。沙保里さんはある程度自分の中で決まっていて、あとはタイミングだったと思います。私の場合は東京五輪を目指していて、「ふと来た」という感じでした。

 柔道から学んだのは忍耐と相手のことを読み取る力です。相手の体を見て、どこが弱いとか、調子の良しあしが分かるようになりました。それができるようになったのは、6歳から通っていた道場が厳しかったおかげです。怒られないようにと先生を観察しているうちに、歩く音で機嫌が良いか悪いか分かるようになり、相手をよく見る癖がつきました。

 それを応用したのが相手を自分のペースに持ち込むための「洗脳」です。私は試合前、にこにこして相手に「次、試合だね」と話しかけます。それで試合になると、下から見上げるように相手をすごくにらみつける。そうすると、だいたい思い通りに後ろに下がってくれます。

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