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第94回センバツ高校野球

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センバツに駆ける

7年ぶりの挑戦 第1部 大分/上 深い連係、一貫校の強み /大分

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練習開始前にミーティングをする大分の選たち=大分市明野の大分高校で、白川徹撮影 拡大
練習開始前にミーティングをする大分の選たち=大分市明野の大分高校で、白川徹撮影

 実は、今の大分高野球部3年生は「第1期生」だ。2014年の変革時の中学1年生。5年間、ともに練習し続けてきた強みがある。

 センバツが決まった後の2月、同校のグラウンド。「前に!」「右!」。二塁手の足立駿主将(2年)が指示を出すと、他の内野手は素早く守備位置を細かく変え、スムーズに打球を処理していく。打球に応じてどのようにさばくか。どのような場面でどのようなプレーをするか--。お互いが理解し合い、守備の連係には絶対の自信があるという。三塁手や遊撃手の間でどちらが捕りにいくか迷う時も「呼びかける声の調子や大きさで判断できる」(飯塚和茂選手=2年)という。

 大分高は大分中との一貫校。しかし、野球部は中学と高校でほとんど交流がなく「指導も練習も全く違った」(野田健二・野球部副部長)。野田副部長は大分中野球部の部長だった5年前「野球部を強くするためには(中学と高校の)3年、3年で分かれていてはいけない」と考え、変革に着手。中高一貫の練習メニューなどを作成し「6年間一貫して野球を学ぶ」体制にした。

 このため、中学の野球部員は高校でもそのまま野球をプレー。足立主将は「中学で作ってきたサインプレーや戦術を高校でも発展させて使えるので、一段深い連係ができる」と話す。特に内野手は長く連係してきた大分中出身者が多く「堅守」のチームを作り上げた。昨秋の九州地区大会では、1回戦、準々決勝を1失点で勝利し、ベスト4入り。準決勝でも敗れはしたが、優勝した筑陽学園を相手に延長十一回まで1点に抑える接戦を演じた。

  ◇  ◇

 「大分中出身者だけでは気付かない戦術の穴など積極的に変更を提案する」。こう話すのは、外野の要、津久見二中出身の小手川巧選手(同)。大分中からの延長だけでは「内輪の野球になる」(松尾篤監督)可能性があるため、「この動き方は問題だ」「こうすればよくなる」など積極的に意見を出すという。試合中も守備の指示を外野から出す“司令塔”と頼られる存在だ。野田副部長は「外の血を入れ、緊張感を作り出す」と話す。

 内野と外野、大分中学出身者と高校からの入部者。うまく融合して成長した「日本一の守備」(足立主将)で選抜の頂点を目指す。

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