ポスト資本主義オークション

アートの価値を問う

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横浜市開港記念会館で行われた「ポスト資本主義オークション」
横浜市開港記念会館で行われた「ポスト資本主義オークション」

 アート作品が物との交換や作品への愛情でも落札できます--。「ポスト資本主義オークション」と銘打った、そんなユニークな催しが横浜市開港記念会館で開かれた。世界の美術品市場が活況を呈する中で「アートの価値とは何か」を問い直す試みだという。

 中国出身の美術家、ジンイ・ワンさん(1984年生まれ)が提案し、舞台芸術見本市「TPAM」の1プログラムとして実施。通常のオークションは所有者が出品した作品を最高金額の提示者が入手できるが、本件は作家が出品し、対価や売る相手をその場で決める。希望者は携帯電話のアプリを使い、金額だけでなく「理解」(愛着や解釈)や「機会」(個展開催や人の紹介)、「交換」(物品、サービス提供)も提示できる仕組み。

 出品は造形作家の岡崎乾二郎さん、メディアアーティストの真鍋大度さんら国内外5組の8作品。入札者は順次、立ち上がって対価の意図を説明し作家にアピールした。2時間半の催しは意外な提案や発言も飛び出し、約240人の観客を時折沸かせた。

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