県立湊川高校の教員を約30年間務めた在日韓国人2世の方政雄(パンジョンウン)さん(67)、伊丹市=が今月、小説「ボクらの叛乱(はんらん)」を出版した。1960年代後半、在日コリアンであることを隠してきた男子高校生が「『本当の姿』で生きていく」と決意するまでを描いた青春小説だ。自らを投影させて「マイノリティーの心の叫び」を描いたという方さん。今春からの外国人労働者の受け入れ本格化を念頭に「だからこそ、50年前の課題について改めて考えてほしいのです」と話している。【土居和弘】
小説の主人公は通名(日本名)で学校に通う工業高校3年の男子生徒。成績優秀で学校の推薦を得て上場企業の採用試験を受けたが、不採用となる。一方で、自分を気にかけてくれる教師との出会いなどを通じ、授業で在日コリアンであることを明かす。そんな時、同じ在日コリアンである下級生に対し、別の教師が差別発言をし、やがて全校生徒を巻き込む抗議集会に発展。本当の名前で自分たちの感じていることを訴えていく--という物語だ。
阪神間の高校を中心に60年代後半、在日コリアンや被差別集落出身者の生徒らが「私たちに、差別に負けないどんな教育をしてくれるのか」と学校などに迫る運動が広がった。方さんはその当事者の一人。「ずっと心にわだかまっていた私の原点を書くことができた」と振り返り、「小説の約8割は実際に起きたこと。あの時代の雰囲気やマイノリティーであるがゆえの心の叫びをきちんと届けたかった」と話す。
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