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「新芸」とその時代

(58)果たされなかった巨匠の来日

カール・リヒターの追悼演奏会となった81年ミュンヘン・バッハ合唱団、同管弦楽団来日公演のプログラム=筆者蔵

 1981年5月7~21日、新芸術家協会(西岡芳和社長)の招請でカール・リヒター率いるミュンヘン・バッハ合唱団、同管弦楽団の12年ぶりの来日が予定されていた。計13回の演奏会のうち東京の4公演は、「第4回東京音楽芸術祭」の一環で、会場はNHKホール、東京文化会館、昭和女子大・人見記念講堂(2回)といった「大箱」だった。「バッハの伝道師」といわれたリヒターとその手兵の久々の来日は音楽祭の目玉であり、西岡も興行師としての勝算があったに違いない。

 実際、69年の初来日は伝説的な成功を収めたようだ。日生劇場、朝日新聞社の主催で、バッハの「ロ短調ミサ」や「マタイ受難曲」などの演奏会を実施。「日本におけるバッハ元年」と言われるほどの一大ブームを巻き起こした。あの感動をもう一度、と願う音楽ファンも多く、81年の公演チケットの売れ行きも当初は順調だった。

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