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第94回センバツ高校野球

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挑む!2019センバツ明石商

戦力分析/上 投手力 「柔剛」安定の二枚看板 両者、課題は制球力 /兵庫

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 <第91回選抜高校野球>

 全国トップレベルの強豪が集う昨秋の近畿大会で準優勝し、3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会で初優勝も期待される明石商。強さの秘密はどこにあるのか。昨秋の公式戦のデータを基に、投手力、打力、総合力の順でチームの実力を分析する。

 182センチの長身から伸びのある速球を投げ込む「剛」の中森俊介投手(1年)と、横手から切れのある変化球で勝負する「柔」の宮口大輝投手(2年)。明石商が誇る「二枚看板」のレベルの高さは、数字を並べると一目瞭然だ。

2018年夏の甲子園で八戸学院光星(青森)と対戦し、球速145キロを記録して脚光を浴びた明石商の中森俊介投手=阪神甲子園球場で、川平愛撮影 拡大
2018年夏の甲子園で八戸学院光星(青森)と対戦し、球速145キロを記録して脚光を浴びた明石商の中森俊介投手=阪神甲子園球場で、川平愛撮影

 昨秋の県大会5試合と近畿大会4試合の計9試合のうち、中森投手は先発5試合を含む6試合に登板。31回3分の1を投げ、防御率は2・30だった。先発した京都国際との近畿大会1回戦で序盤に打ち込まれるなど、秋に入って調子を落としていたことを考えると、まずは好成績を残したと言える。

 奪三振率は12・35。1試合(9イニング)を完投すれば、12個以上の三振を奪うという高レベルの数字だ。昨夏の甲子園で1年生ながら145キロを記録して注目を浴びた右腕は、冬を越して140キロ台中盤をコンスタントに投げるようになり、球の切れも増した。

2018年秋の近畿大会決勝で龍谷大平安(京都)と対戦し、好投した明石商の宮口大輝投手=神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で、望月靖祥撮影 拡大
2018年秋の近畿大会決勝で龍谷大平安(京都)と対戦し、好投した明石商の宮口大輝投手=神戸市須磨区のほっともっとフィールド神戸で、望月靖祥撮影

 一方、宮口投手は先発4試合を含めて7試合に登板。48回3分の1を投げて防御率は0・93だった。1試合(9イニング)を投げて1点取られるかどうかという素晴らしい数字だ。

 奪三振率も9・50で「三振を奪える投手」の目安とされる9を上回った。球速も140キロに達し、「軟投派」のイメージから脱却しつつある。

 近畿地区からセンバツ出場校に選ばれた6校の投手成績を比較すると、「二枚看板」の安定感が一層際立つ。公式戦で2試合以上に登板した14投手のうち、中森投手は奪三振率でダントツの1位で、防御率も5位に食い込んだ。宮口投手は防御率がトップで、奪三振率も3位だった。

 一方、与四死球率はともに4以上。「制球が良い投手」の目安とされる2を上回り、順位も「仲良く」トップ10から外れた。両投手とも、冬の間にどれだけ制球力を磨いたかが本番で問われそうだ。


 ◆近畿地区センバツ出場6校昨秋公式戦の投手成績◆

 <対象=2試合以上に登板した計14投手>

投手名 登板数 完投 完封 回数    被安打 奪三振 与四死 自責点  防御率      奪三率       与四率

【明石商】

中森俊介  6  2  2 31回1/3 21  43  15   8  2.30<5> 12.35<1>  4.31<12>

宮口大輝  7  3  1 48回1/3 34  51  23   5  0.93<1>  9.50<3>  4.28<11>

【龍谷大平安】

野沢秀伍  9  3  2 45回2/3 36  32  15  12  2.36<6>  6.31<5>  2.96<10>

豊田祐輔  7  0  - 31回2/3 27  17  18  14  3.98<11> 4.83<10> 5.12<13>

【履正社】

清水大成  8  5  2 55回    35  67  16  13  2.13<4> 10.96<2>  2.62<8>

植木佑斗  5  2  1 28回1/3 23  17   7  10  3.18<8>  5.40<7>  2.22<5>

【智弁和歌山】

池田陽佑  5  0  - 11回1/3 14   5   2   3  2.38<7>  3.97<11> 1.59<3>

池田泰騎  6  1  1 25回2/3 29  15   6  12  4.21<12> 5.26<9>  2.10<4>

小林樹斗  3  0  -  2回1/3  6   1   2   3 11.57<14> 3.86<12> 7.71<14>

【福知山成美】

小橋翔大  8  7  2 65回    62  39   8  15  2.08<3>  5.40<7>  1.11<1>

佐喜将悟  2  0  -  7回2/3 10   1   2   3  3.52<9>  1.17<14> 2.35<6>

橋本翔生  2  0  -  9回1/3 12   4   3   4  3.86<10> 3.86<12> 2.89<9>

【市和歌山】

岩本真之介 6  6  1 55回2/3 40  45  16  10  1.62<2>  7.28<4>  2.59<7>

奴田宗也  2  1  1  7回2/3 10   5   1   4  4.70<13> 5.87<6>  1.17<2>

 (注)「奪三率」は奪三振率、「与四率」は与四死球率、黒丸数字は各項目の14投手中の順位

〔神戸版〕

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