メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

記者の目

広河氏の性暴力から考える 被害告発、受け止めたい=宇多川はるか(統合デジタル取材センター)

謝罪を掲載した月刊誌「DAYS JAPAN」2月号

 フォトジャーナリストの広河隆一氏による性暴力問題を巡り、同氏が創刊した月刊誌「DAYS JAPAN」編集部で働いていた女性の一人が、毎日新聞に実名で手記を寄せた。編集部での長時間労働や広河氏のパワハラ、セクハラが日常化していた実態を告発した(1月31日に全文をウェブサイトに掲載)。反響は大きかった。この手記を特定の個人や企業の糾弾に終わらせず、共感の輪を広げ、社会から性暴力やハラスメントをなくすことにつなげたい。

 広河氏の問題は、昨年12月に週刊文春が初めて報じた。「君は写真が下手だから教える」と言われてホテルに呼ばれ、性行為を強要されたり裸の写真を撮られたりしたと、7人の女性が被害を訴えた。デイズジャパン社は事実関係を大筋で認めている。

 実名の手記を寄せたのは英国在住で大学客員研究員の宮田知佳さん(31)。2014年の冬に20代でデイズ社に正社員として雇用されたが、過酷な労働環境や広河氏のハラスメントで心身に不調をきたし、退職に追い込まれた。手記では、同誌が掲げる「弱者の権利擁護」の美名のもと果てしない残業を強いられ、広河氏に激しく罵倒、否定される中で次第に感覚がまひし、理不尽なことに「ノー」と言えなくなった経験を詳述。こうした…

この記事は有料記事です。

残り1527文字(全文2051文字)

宇多川はるか

2007年入社。仙台支局で東日本大震災、横浜支局で相模原障害者施設殺傷事件を取材。2018年から統合デジタル取材センター。小児がん、保育、虐待など子どもを巡るテーマ、障害者福祉、性暴力、ハラスメントの問題を継続取材。

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「優しく温厚。成人式で会えると…」 大阪・巻き添え死 女子学生の友人が涙

  2. 大阪・梅田HEP FIVEで高校生転落し死亡 路上の19歳巻き添え意識不明

  3. 24歳兄が妹・弟を包丁で刺す 犯行後飛び降りか、兄は死亡 東京・東村山

  4. #排除する政治~学術会議問題を考える 行革や効率性で「文句を言う人」飛ばす怖さ 菅政権の新自由主義 重田明大教授

  5. 時代の風 菅政権1カ月 民主主義の本質は議論=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです