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科学の森

ゴジラ、水爆への思い 第五福竜丸、ビキニ被ばく65年

水爆実験とゴジラ

 静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が南太平洋ビキニ環礁で米国の水爆実験で被ばくしてから3月1日で65年。その8カ月後、東宝の映画「ゴジラ」は「水爆大怪獣映画」のうたい文句で封切られて大ヒットした。今も人気のゴジラに製作者が込めた思いとは?【岩間理紀】

 ●科学万能への反省

 「ゴジラこそ、我々日本人の上に今なお覆いかぶさっている水爆そのものではありませんか」。1954年11月3日に公開された映画「ゴジラ」には、青年が老科学者を硬い口調で問い詰めるシーンがある。同年3月、米国がビキニ環礁付近で実施した水爆実験「ブラボー」で、第五福竜丸が「死の灰(放射性降下物)」を浴びて被ばくした。事件は広島、長崎原爆の記憶も根強い社会に衝撃を与えた。

 当時、「G作品」として極秘に進められていたゴジラプロジェクトの中で、原作の怪奇小説家、香山滋(かやましげる)氏(1904~75年)は、映画の冒頭で被ばくした第五福竜丸を映し出すことを初期の脚本に盛り込んでいた。製作の過程でカットされたが、本多猪四郎監督(11~93年)も92年の毎日新聞の取材に「原爆、水爆の恐怖は、科学万能という考え方への反省にもつながった」と思いを語っている。

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