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「3・1運動」から100年 日韓に希望の虹はかかるか?

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ソウルのタプコル公園にある3・1独立宣言書を刻んだ碑=2014年、鈴木琢磨撮影
ソウルのタプコル公園にある3・1独立宣言書を刻んだ碑=2014年、鈴木琢磨撮影

 1919年3月1日、日本統治下の朝鮮半島で「3・1独立運動」が起きた。それから100年、東アジアは激動期を迎えながらも、かつてなく日韓関係は冷え込んでいる。「3・1」記念日に思う。隣人との和解の道、そして希望はあるのか?【鈴木琢磨】

 ソウルの中心部、観光客の行き交う仁寺洞(インサドン)そばにかつてパゴダ公園と呼ばれたタプコル公園はある。3・1独立運動発祥の地だ。公園内の八角亭で学生が独立宣言書を読み上げ、ここから「独立万歳!」のうねりが広がった。いまも門前で「愛国おじさん」が反日演説をしている光景に出くわすが、普段は高齢者が八角亭に腰を下ろし、のんびり憩っている。しかもすぐ裏手は大都会とは思えぬ人間くさいエリア、韓国歌謡好きの私はいつもかいわいの生バンド酒場でマイクを握ってきた。日韓が険悪になっても詰問されたためしなどない。日本の演歌をお返しに歌ってくれたりする。

 <われらはここに、わが朝鮮国が独立国であること、および朝鮮人が自由の民であることを宣言する……>。冒頭そう始まる宣言を刻む碑が公園で無言でこちらをにらむが、私はきちんと読んだことはなかった。詩人でジャーナリストの崔南善(チェナムソン)が起草した名文らしいが、難解な漢字ばかりで、かなり長い。たとえば、発生3日後の大阪毎日新聞(3月4日)もこう伝えている。<此(こ)の日(一日)午前十時、南大門の城壁…

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