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<第91回選抜高校野球>
「そんなに下がって球を捕ってたら、アウトにならんぞ!」
守備練習に入った選手たちの息がまっ白になる春日部共栄のグラウンドで、ノックをする増田剛守備コーチ(39)の声が響き渡った。
昨秋の県大会と関東大会で、チームの失策は11個。植竹幸一監督(49)は「甲子園ではいい投手がたくさんいる。失策で失点したらおしまい。守り抜けないとだめだ」と危機感を募らせる。
新チーム発足後、確実にアウトを取るプレーを目標にしてきた。増田コーチは「スピードはいらない。捕球してからステップを踏んで、強い球を受け手の胸に送球するように意識付けしてきた」と話す。
増田コーチの指導を受け、野手陣をけん引するのが丸田輝選手(2年)だ。昨秋の県大会から遊撃手を務め、それまで遊撃手だった片平進選手(同)が三塁手に移った。コーチ陣は「肩が強くて体が柔らかい」と評する。
2月に入り、丸田選手が増田コーチとともに取り組むのが緩い球の捕球だ。「緩い球を前に出て捕るのが難しい。待ってしまう」と増田コーチに相談。サブグラウンドで増田コーチが球を転がし、打球への入り方や骨盤の向きを細かく教える。
丸田選手は「増田コーチは自分の弱点を分かってくれる。遊撃手は守備の要。『自分が引っ張らないと』という気持ちになる」と力を込める。
片平選手が入る三塁は、増田コーチが春日部共栄で選手だった時と同じポジションだ。「甲子園に出場した増田コーチに教えてもらえるのはうれしいし心強い」と語る。
送球が課題で、捕球後に慌ててしまうことがあった。増田コーチから「捕球後は歩くくらいのイメージで、思いっきり投げろ」とアドバイスを受け、落ち着いてプレーできるようになった。
三遊間の連携技術は、試合を重ねるごとに増している。試合中に声を掛け合うだけでなく、打者の動きを見て言葉を交わさないまま守備位置を自然と変えられるようになった。
センバツ開幕(23日)までの間、チームは走者を置いたノックなど、より実戦的な練習を進める。増田コーチは「ミスのないプレーをいかにできるかが甲子園では大事になる。これまで勝ててきたことを糧に、選手たちが自信を持って野球をできるようにしたい」と決意を語った。【畠山嵩】
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