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論点

米朝首脳会談進展なし

ダニエル・スナイダー氏

 ベトナム・ハノイで27、28日に開かれた2回目の米朝首脳会談は、前進がないまま共同宣言には至らず、事実上の不調に終わった。トランプ米大統領は「引き続き協議を進める」と前向きだが、北朝鮮側が望んだ経済制裁の全面解除に向けた双方のハードルは高いようだ。米朝交渉は、今後どうなってゆくのだろうか。

 トランプ米大統領の最大の関心事は米国や同盟国の安全ではなく、北朝鮮の非核化でもない。2020年の大統領選で再選することだ。米国では、議会で野党・民主党が下院の多数派を占め、与野党による大統領選に向けた戦いが既に始まっている。今回の米朝首脳会談を「合意なし」で終えたのは、北朝鮮に譲歩し過ぎた合意を結ぶよりも、米国内での政治的リスクが少ないと判断したからだ。トランプ氏と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が3度目の会談に臨むことは、次の米大統領選が終わるまでないだろう。今後、北朝鮮の非核化を巡る交渉は停滞すると思われる。

 米朝首脳が合意に至らなかった理由は簡単だ。米国と北朝鮮には、非核化について共通の理解が全くない。交渉当初から非核化の定義自体も異なり、取り繕うにはあまりにも溝が大きすぎた。トランプ氏は手軽な外交的成果を求めて再会談を設けたが、あまりにも準備不足だった。今回の失敗は政治的に大きな痛手となるだろう。

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