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見つめ続ける・大震災 命つないだ橋 宮城県名取市・北釜地区

掛け替えられた北釜橋を訪れ、震災時の状況を語る高橋愛子さん(左)と森浩利さん。右奥は現在も更地が広がる北釜地区=2019年2月

 2011年3月11日、東日本大震災の地震から1時間余り後、宮城県名取市の北釜地区は大津波に襲われた。北釜は江戸時代に築かれた運河「貞山堀」で内陸と区切られ、北釜橋が架かる。しかし地震で橋に30センチ近い段差が生じ、車は通行不能。逃げ場を失い絶望的な状況の中、橋の上で命を救われた人たちがいた。

 海から約700メートルの自宅で地震に遭った北釜の農家・森浩利(ひろとし)さん(54)。車を退避させ、家を出ようとした時「バリバリと音がして、どこの家が崩れたのかと思った」という。「松林が土煙に覆われ、足元を水が流れてきた。自転車で出たが途中で捨てて走ったんだ」。東北大漕艇(そうてい)部の建物を目指すが水の方が早く断念、北釜橋で行き場を失う。

 高橋愛子さん(62)は地震後、海から約450メートルの自宅にパート先から戻ったが、80代の義父が避難を拒んだ。30分以上かけて説得し、親戚男性と3人で歩いて仙台空港に向かう。後方に泥水が見え「あれが津波かな」と思う程度だったが、すぐ濁流となり北釜橋に迫った。欄干をつかみ、目をつぶって「流されないで」と願ったと話す。

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