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第103回全国高校野球選手権

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飛翔

センバツ山梨学院 第2部・支える/4 臨時コーチ・小倉清一郎元横浜高部長 指導の効果てきめん /山梨

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山梨学院の選手を指導する小倉清一郎さん=甲府市で、金子昇太撮影 拡大
山梨学院の選手を指導する小倉清一郎さん=甲府市で、金子昇太撮影

 <第91回選抜高校野球>

学ぼうと選手ら必死

 小倉清一郎さん(74)は65歳で横浜高野球部の部長を退き、その後は臨時コーチとして全国の学校を渡り歩いている。吉田洸二監督に招かれ、昨年8月から山梨学院の選手たちも教えるようになった。

 全国屈指の強豪校を育てた小倉さんに学ぼうと選手も必死だ。助言は動画撮影し、選手たちはそれぞれの「野球ノート」に教わったことを書き込んでいる。左投げの本格派、駒井祐亮投手(2年)は投球時、左足を曲げて投げるようアドバイスされた。効果はてきめんで、球にばらつきがなくなったという。

 吉田監督は「僕の知る中で一番野球を知っている。自分自身、勉強になるし、小倉さんが指導する守備練習は、(練習効率が上がり)選手のボールを投げる回数が格段に上がる」と信頼を寄せる。

 2月。小倉さんは7日から11日まで山梨学院に滞在した。「甲子園の芝だと今の球は捕れないぞ」「駄目だ、何をやっているんだ。ホームまでの距離を考えろ」。小倉さんの怒声がマイクを通してグラウンドに響き渡った。時にはプレーを中断し、選手たちを集めて話をした。「選手には理屈が必要。『なぜこうなるのか』。一つ一つのプレーを考えさせるようにしている」

 右打ちの相沢利俊主将(2年)は甘い球が来ると、左肘が上がる癖があった。小倉さんに指摘されて修正し、秋の県大会、関東大会で結果を残した。「覚えることも多く、怒られっぱなしだった。けれど、小倉さんの指導がなければここまでくることはできなかった」と感じている。

 「何も言わないのが一番楽。怒る方も、怒られる方も気分が悪い。でも、言わないと伸びない。うまくしたいし、強くしたい」と小倉さん。厳しい指導とそれを乗り越える努力の積み重ねが、チームを一層強くする。【金子昇太】=随時掲載

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