特集

第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

特集一覧

第91回選抜高校野球

監督対談/下 ライバルだけど、小中の先輩・後輩 決勝で対戦、目標に /和歌山

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
対談を終えて握手する智弁和歌山の中谷仁監督(左)と市和歌山の半田真一監督=和歌山市六番丁の毎日新聞和歌山支局で、砂押健太撮影 拡大
対談を終えて握手する智弁和歌山の中谷仁監督(左)と市和歌山の半田真一監督=和歌山市六番丁の毎日新聞和歌山支局で、砂押健太撮影

 <センバツ2019>

 第91回選抜高校野球大会に出場する智弁和歌山の中谷仁監督(39)と市和歌山の半田真一監督(38)は、しのぎを削るライバル校の指導者であると同時に、和歌山市立有功小と有功中でともに主将を務めた先輩と後輩の間柄でもある。2人の対談は、互いのチームへの見方や少年時代の思い出にも及んだ。【構成=砂押健太、後藤奈緒】

 --両チームは昨秋の近畿地区大会県予選決勝で対戦しました。

 中谷監督 ウチと対戦する時の市和歌山は、他校と対戦する時とは姿勢や表情が変わるんです。それが怖さで、試合も押されてしまいます。今年は投手の力を捕手の米田航輝君(2年)がうまく引き出していて、バッテリーを中心に守備から攻撃へのリズムを作るチームだと思います。

 半田監督 言いにくいんですけど……。智弁和歌山は和歌山の高校球界をリードしています。だから勝って当たり前という重圧があると思う。対戦ではそこをつつきながらやっています。県予選決勝も前半は自分のペースでしたが、智弁和歌山の粘りや長打力をまじまじと体感しました。

 --2人は1歳違いのチームメート、先輩・後輩でもあります。小中学校当時、お互いどんな存在でしたか。

 半田監督 中谷さんはスーパープレイヤーです。僕らはその背中を追っていて、一緒にプレーすると楽しかった。捕手としての送球も強く、遊撃手の僕が球を受けて走者を刺したこともあります。

 中谷監督 真一はキャプテンシーがあるし、内野手として野球勘もあって、僕ら1歳上の世代に必死に食らいついてくるところに一目置いていました。

 --元チームメートがそろって甲子園で采配(さいはい)を振ります。

 中谷監督 それもセンバツの良さですね。同県勢も出場できて決勝まで当たらないので、ぜひ決勝で対戦したいです。

 --半田監督は甲子園4回目の采配で指導者としては先輩です。

 半田監督 だんだん周りが見えて落ち着きも出てきています。ただ、2016年夏に1勝しましたが、甲子園で勝利を重ねるメンタリティーは今も探しています。

 --中谷さんは監督として甲子園初陣です。高嶋仁名誉監督から引き継ぎ、心がけていることはありますか。

 中谷監督 全国的に愛される勝負強い智弁和歌山という部分は、必ず継承しなければいけない。ただ、大逆転を続けた昨年のセンバツのような戦い方を目指すと、絶対に勝てない。バッテリーを中心に試合を作らねばならないと考えています。

 --中谷監督は選手として甲子園で準優勝と優勝を経験していますが、指導者という立場だと景色は違いますか。

 中谷監督 あまりにも違う、とは思っていないです。今も選手と共に戦っています。準優勝を経験した今の選手には、「(優勝するには)ここが足りないんだよ」とは話しています。

 半田監督 甲子園の決勝って、どんな世界なんですか。

 中谷監督 センバツは秋以降、長い間準備してきて、初戦で負けたら「こんなに簡単に終わるのか」というくらいですが、あっという間に勝つ試合もあります。その勢いで準決勝までは力以上のものが出せることがある。決勝ではそれが1回リセットされるんです。大会で唯一、練習も準備も時間をかけることができて、その時持っている力でガチンコで戦う試合です。

 --センバツでの目標を。

 半田監督 智弁和歌山との対戦です。

 中谷監督 優勝です。市和歌山の目標が「対戦」なら、ウチは優勝します。

次に読みたい

あわせて読みたい