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第103回全国高校野球選手権

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センバツに駆ける

7年ぶりの挑戦 第2部 明豊/下 “確実なアウト”に主眼 /大分

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投球練習をする明豊の若杉晟汰投手(右)と大畑蓮投手=大分県別府市の同校グラウンドで、田畠広景撮影 拡大
投球練習をする明豊の若杉晟汰投手(右)と大畑蓮投手=大分県別府市の同校グラウンドで、田畠広景撮影

 「強打」のイメージがある明豊。しかし、打線はどうしても波がある。確実に勝つには「取れるアウトを取りこぼさないこと」。この当たり前のことを目指し、投手戦になっても「守り負けない」チームに成長してきた。

 その筆頭として重責を担うのが、1年生エースの左腕、若杉晟汰投手だ。「自分の持ち味は強気の投球。インコースを攻める」。投球練習ではバッターを立たせて投げ込み、制球力を磨いた。直球は140キロ近く。スライダーやチェンジアップを織り交ぜて打者を翻弄(ほんろう)する投球術を身につけ、昨秋の九州地区大会では、県予選を含めた全9試合に登板して防御率2・28。堂々の成績を残した。「九州地区大会で、ツーストライクから高めの甘い球を打たれて流れを悪くした試合があった。甲子園では丁寧な投球で勝ちきりたい」と闘志を燃やす。

 1年に負けじと右腕の大畑蓮投手(2年)も成長株。「ダブルエースも見えて来た」と川崎絢平監督も太鼓判を押す。184センチの長身を生かした投球が武器で、夏から7キロ体重を増やして球威も増した。「どんな場面でも抑える」と2年生の意地を見せるつもりだ。“二枚看板”に刺激を受け、狭間大暉(1年)、岡本欧佑(2年)両投手らも力を付けており、投手層に厚みが増している。

 制球力を武器に「打たせて取る」投手陣をもり立てるため、ヒット性の当たりを捕球する練習を繰り返している。内野の要である二塁手の表悠斗主将(同)や遊撃手の宮川雄基選手(1年)を中心に、ノックでギリギリ追いつけるかどうかの難しい打球を受け、「球際の強化」を図ってきた。表主将は「緊迫した試合でもしっかりと守り、リズムを作って攻撃につなげたい」と意気込む。

 秋の県大会、九州地区大会では9試合で失策8。守備の特訓の成果は徐々に出てきているが、「強豪ひしめく甲子園では一つのエラーで試合が決まることがある」。春夏8回の出場経験がある明豊だからこそ、甲子園の怖さを知っている。“確実なアウト”を積み上げる挑戦は続いている。(次回から大分高校を取り上げます)

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