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時の在りか

「靖国」など日本の戦後をテーマに取材を続けている伊藤智永編集委員が、政治を「座標軸」に鋭く論じます。

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2島+α、安倍首相の決断=伊藤智永

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 「日露平和条約交渉を加速させることで合意した」。昨年11月、シンガポールにおける日露首脳会談についての報道発表である。

 交渉筋によると、この会談で、安倍晋三首相は事実上、北方領土問題を歯舞・色丹2島返還で決着させる提案を行った。

 「日本としては、これ以上譲れない提案をさせてもらう。(両国の国交を回復した)1956年宣言には、平和条約締結後に歯舞・色丹2島を引き渡すと書かれているが、未来志向の現実的な解決として、これで行くしかない」

 重大な決意を込めた安倍首相の提案に、プーチン大統領は鉛筆を口元に当ててうなずいていた。考えをまとめようと集中する時の仕草だ。おもむろに答えた。

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