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沼野充義・評 『三省堂 現代新国語辞典 第六版』=小野正弘・編集主幹

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 (三省堂・3024円)

文学的見識の高さ示す

 インターネットがこれほど発達した現在、紙の辞書はもう使わないという人も多いだろう。しかし、最近改訂されて第六版が出た『現代新国語辞典』を見ると、頼りになる紙の辞書のありがたさがよく分かる。もともと高校の国語教科書の内容に即した学習用というのがこの辞典の「売り」なのだが、現代社会で使われる新語やABC略語を丹念に拾った結果、最新の日本語の輪郭がくっきり浮かび上がってくる。むしろ社会人必携の辞書である。

 一般的に言って語学は、正しい言葉はどうあるべきかについて規範を示す方向と、実際にどのように使われているかを記述する方向があり、辞典の類は従来、「規範」を示そうとする保守的な傾向が強く、新語をすぐに取り入れることには慎重だった。しかしこの辞典は「いまの日本語がどうなっているか」を示す方向に大きく一歩踏み出している。

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