酒だる作り

灘の「技」保存 「文化財」文書、動画で伝承へ 職人不足に対応

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くぎや接着剤を使わず酒だるを作り上げる職人=神戸市東灘区の菊正宗樽酒マイスターファクトリーで、峰本浩二撮影
くぎや接着剤を使わず酒だるを作り上げる職人=神戸市東灘区の菊正宗樽酒マイスターファクトリーで、峰本浩二撮影

 日本酒生産量が全国一の阪神間の酒どころ「灘五郷」で、吉野杉を材料とし、くぎや接着剤を使わない酒だる作りを文書や動画で記録する取り組みが今春、本格化する。最盛期の大正時代、約1000人いた酒だる職人は現在6人。10年は修業が必要とされ、製作技術の継承が課題だ。国の文化審議会は2月、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択するよう答申。工程をビデオカメラで撮影するなどし「文化財」として職人技の伝承を図る。【峰本浩二】

 「灘の酒樽(さかだる)製作技術保存会」(神戸市東灘区)によると、たる作りは「竹割り」「タガ巻き」「側立(かわた)て」の3工程があり、1人の職人が受け持つ。竹を割って作ったひごを円形に編み「タガ」を作る。側立ては、吉野杉を加工した側板を組み合わせてたるの形を作る作業で、最後にタガで締めて完成させる。

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