- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

東京・築地市場から移転し、昨秋に開場した豊洲市場が新たな「日本の台所」としてにぎわいを見せている。その陰で、地元に愛された千葉県浦安市の「浦安魚市場」が今月末、約65年の歴史を閉じる。市場の人たちの話に耳を傾けながら、魚食文化を考えた。【石塚孝志】
「今日は何にしますか?」「このアジ、皮を引いて三枚に下ろしてくれる」
威勢のいい声で買い物客とやり取りするのは、浦安魚市場の鮮魚店「金又(きんまた)商店」の長野睦子さん(62)だ。店先には尾頭付きのキンメダイやメジマグロ、マダイのほか、さばいたばかりのヒラメやカンパチなどが並ぶ。どれも魚体が輝いて見える。
この記事は有料記事です。
残り2516文字(全文2795文字)