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「浦安魚市場」今月末閉鎖 魚食文化を考えてみた 対面販売の良さ理解されず

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浦安魚市場の店先に並べられたハマグリやカキなど=千葉県浦安市で、石塚孝志撮影
浦安魚市場の店先に並べられたハマグリやカキなど=千葉県浦安市で、石塚孝志撮影

 東京・築地市場から移転し、昨秋に開場した豊洲市場が新たな「日本の台所」としてにぎわいを見せている。その陰で、地元に愛された千葉県浦安市の「浦安魚市場」が今月末、約65年の歴史を閉じる。市場の人たちの話に耳を傾けながら、魚食文化を考えた。【石塚孝志】

 「今日は何にしますか?」「このアジ、皮を引いて三枚に下ろしてくれる」

 威勢のいい声で買い物客とやり取りするのは、浦安魚市場の鮮魚店「金又(きんまた)商店」の長野睦子さん(62)だ。店先には尾頭付きのキンメダイやメジマグロ、マダイのほか、さばいたばかりのヒラメやカンパチなどが並ぶ。どれも魚体が輝いて見える。

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