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大相撲名場面 2003年春場所 故郷で最後の一番飾った大善

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2003年春場所13日目、現役最後の取組で寿山をすくい投げで破った大善(左)=望月亮一撮影
2003年春場所13日目、現役最後の取組で寿山をすくい投げで破った大善(左)=望月亮一撮影

大銀杏で締めくくる

 いぶし銀の活躍で長く現役を続けた元小結・大善(現富士ケ根親方)。最後の一番は、38歳だった2003年春場所に訪れた。1990年秋場所以来の幕下に落ち、1勝5敗で迎えた13日目。十両・寿山との対戦が組まれ、幕下同士では許されない大銀杏(おおいちょう)を結って土俵に上がった。

 場所前は幕下筆頭から勝ち越して関取復帰を、とも考えていたが、初日から3連敗。1勝後も2連敗し、引退を決意した。「相手も取りづらかったと思う」と思いやる一方で最後の力を振り絞り、すくい投げで現役生活を白星で締めくくった。

 実家は春場所の会場から500メートルほどしか離れていない花屋だった。その「ご当所場所」で、81年に初土俵を踏み、88年に新十両、94年には新小結に昇進した。「地元で力が入り過ぎ、成績は良くなかった」と苦笑いするが、99年には3度目の十両優勝を果たすなど思い出は尽きない。

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