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<くらしナビ・カルチャー>
異国の物へ尽きぬ憧れ 「ちょっと変」がいとおしく
どこか懐かしくてユーモラス。イラストレーターの寺田順三さんが描く動物は、キャラクターとして個性が際立つわけではないのに、その姿が心にじんわりと残る。代表作のひとつ、小川洋子さんの新聞連載小説「ミーナの行進」の挿絵では、少女が通学時に乗ったコビトカバを、浮世離れしつつも温かい物語世界そのままに描いて印象的だった。
そんな寺田さんは長年、動物の雑貨を集めてきた。店先や旅の途中でふと手にしたものを求め、「事務所が一時、ごみ屋敷みたいになった」。仕事のために買ったことは一度もないが、「後で眺めて、こういう描き方をしたらかわいいな、と思うことはあります」。
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