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Country・Gentleman

タヌキにまつわる物語=C・W・ニコル

アファンの森で水路を流れ落ちる水しぶきが凍ったつらら=C.W.ニコル・アファンの森財団提供

 <カントリージェントルマン>

 日本に来たばかりの1960年代初め、私はタヌキにまつわる物語に夢中だった。当時、タヌキは英語で「raccoon dog」と呼ばれていた。北米のアライグマ(raccoon)に感じが似ていたからだろうが、両者につながりはない。タヌキは東アジア原産だが、28年から58年にかけてソビエト連邦(当時)に何千匹も放された。狩りをして毛皮を取るためだ。今ではそれが北欧からフランス、ドイツ、イタリアへと生息地を広げ、生態系に悪影響を及ぼす侵略的外来種と見なされている。

 タヌキはイヌ科に属し、私の住む北長野ではよく見かける動物だ。雑食性で、季節や地域によって食べるものが違う。タヌキには決まった場所でフンをするという変わった習性があるので、彼らのトイレを見つければ、そこにたまった骨や歯、毛、昆虫の甲皮や脚、種子などの残骸を調べることで、その食性を比較的容易に知ることができる。ちなみに、天皇陛下は最も高名かつ勤勉なタヌキ研究家のお一人で、長期にわたり皇居にすみついた…

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