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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

「バッハの街」の意外な穴場〜ライプツィヒ歌劇場

ライプツィヒ歌劇場の正面

 ドイツ中部の東寄り、旧東独の中心都市のひとつだったライプツィヒは、「音楽の街」である。

 バッハはこの街で人生後半の27年間を過ごし、メンデルスゾーンはゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として活躍し、シューマンは大学に通ってクララと恋に落ち、ワーグナーはこの街に生まれた。

 そうそうたる顔ぶれのなかでも、ライプツィヒの代名詞的な作曲家といえばバッハである。聖トーマス教会前にたたずむバッハの銅像は、ライプツィヒを代表する風景のひとつだ。バッハはこの聖トーマス教会で「カントール(合唱隊指揮者兼音楽監督)」をつとめ、「マタイ受難曲」をはじめとする教会音楽の名作を、教会付属の少年聖歌隊を指揮して上演した。毎年6月には「バッハフェスティバル」が開催され、世界中からトップクラスのバッハ演奏家が集まるが、その時のメイン会場も聖トーマス教会だ。聖トーマス教会合唱団は、今でもドイツを代表する少年合唱団のひとつである。

 音楽ファンなら、ライプツィヒときけば「ゲヴァントハウス管弦楽団」を連想するかもしれない。1743年に設立された公開コンサート「大コンサート」が母体となって設立された、世界最古の市民によるオーケストラだ。ライプツィヒは商業で繁栄した市民の街だったので、「市立オーケストラ」という、当時としては珍しい団体が生まれた(ちなみにその先駆けとなった公開コンサートでは、バッハも一時指揮者をつとめた)。歴史ある…

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