東日本大震災8年
福島の葛藤、漫画に 原発事故前に移住、山本さん 失った幸福も痛みも
毎日新聞
2019/3/7 大阪夕刊
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東日本大震災の7年前に埼玉県から福島県天栄村(てんえいむら)に移住した漫画家、山本おさむさん(65)は、村で暮らしながら、東京電力福島第1原発事故の影響をめぐって葛藤する住民を漫画に描いてきた。放射性物質をめぐる混乱、除染、生業(なりわい)訴訟……。山本さんは「漫画だから表現できる心の痛みがある」と語る。【原奈摘】
愛犬や妻との暮らしぶりを自らを主人公に描いた漫画「今日もいい天気」を2008~17年にしんぶん赤旗に掲載し、単行本3冊を出版した。このうちの1冊「原発事故編」は、「平和な生活が原発事故によって壊される憤りと、そこから立ち直る人々を描写した」として日本漫画家協会賞特別賞を13年に受賞。原発事故で生業訴訟を追った3冊目は18年2月に出版した。
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