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写真家の山岸剛さん(42)=川崎市=が、2010年から約8年にわたって東北の太平洋沿岸部の建築や風景を記録した写真集「Tohoku Lost,Left,Found」(LIXIL出版)を刊行した。約3カ月に1度はレンタカーを走らせ、東日本大震災を経て変わりゆく被災地の表情を記録してきた。「繰り返し津波が起きてきた地域のありのままの写真集。未来を考えるための資料になればうれしい」と話している。【出水奈美】
建築写真の世界で活躍する山岸さんは、義母の実家が岩手県にある縁で、震災前から東北の風景を撮影していた。震災の2カ月後、同県宮古市の漁港を訪れ、津波によって原形をとどめないほどに壊れた施設を目にした。「建築という人工物を介して見えてくる自然の力」を記録したいと感じ、東北の太平洋沿岸部に足しげく通うようになった。
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