東日本大震災

福島第1原発事故 福島と共に悩み抜く 原発被災者を支援 安斎育郎・立命館大名誉教授 /京都

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福島の被災地を月に1回調査する安斎育郎さん。結果は科学的データと共に冊子にまとめている=京都市北区の立命館大国際平和ミュージアムで、菅沼舞撮影
福島の被災地を月に1回調査する安斎育郎さん。結果は科学的データと共に冊子にまとめている=京都市北区の立命館大国際平和ミュージアムで、菅沼舞撮影

「信頼関係を回復するしかない」

 東日本大震災の発生から11日で8年を迎える。立命館大国際平和ミュージアム名誉館長で放射線防護学が専門の安斎育郎・同大学名誉教授(78)は、福島第1原発事故後から住民らの相談に乗る被災者支援活動「福島プロジェクト」を月1回、ボランティアで実施。今年1月で57回を数えた。「3・11で国家・企業・科学への信頼が崩れた。現場に立って一緒に悩み抜き、信頼関係を回復するしかない」との信念が原動力となっている。【菅沼舞】

 安斎さんは今年1月24~26日、福島市内の保育園を訪れ、園児の散歩ルートの放射線量率を調査した。山や雑木林は葉や樹木が堆積(たいせき)し、所々で線量が高い。メンバーらは園児の身長を考慮し、地上1メートル、50センチ、1センチの値を測定。「散歩による追加的な被ばくが占める割合は自然放射線による(年間の平均)被ばく量の200分の1程度」と結論づけた。

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