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記者のこだわり

同じ悲劇を生まないために 同性愛「暴露」訴訟

判決内容を説明する原告側代理人の南和行弁護士(左)と吉田昌史弁護士=東京・霞が関の司法記者クラブで2019年2月27日15時0分、服部陽撮影

 一橋大法科大学院の男子学生(当時25歳)が校舎から転落死したのは、同性愛者であることを同級生に暴露(アウティング)されたためだとして、遺族が同級生と大学を提訴してから約3年がたつ。東京地裁は先月、大学への訴えを退けたものの、遺族による提訴はアウティングの危険性を社会に知らしめる第一歩になった。

 遺族は今月7日に控訴し、裁判の舞台は東京高裁に移る。同じような悲劇を生まないためにはどうすればいいか。アウティングの問題を考える。【東京社会部・遠山和宏】

 判決によると、学生は2015年4月に同性の同級生に好意を伝えた。同級生は当初は「付き合うことはできないけど、これからもよき友達でいて欲しい」「全然キモいとかそういうのはないよ」などとメッセージを送っていたが、同6月にこの2人を含めて法科大学院の同級生9人が登録する無料通信アプリLINE(ライン)のグループメッセージに「おれもうおまえがゲイであることを隠しておくのムリだ。ごめん」などと投稿した。学生は同8月に法科大学院の教室がある建物から転落死した。

 学生の両親は大学に対し、法科大学院で性的指向が人権として尊重されることを教えなかったことにより同級生がアウティングしたなどとして安全配慮義務違反を主張していたが、鈴木正紀裁判長は「原告の主張する内容を講義していればアウティングが発生しなかったとは認められない」「相談を受けた大学教授はアウティングが許されるものではないとの立場を一貫して表明し、学生の苦しみに共感を示していた」などとして訴えを退けた…

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