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東日本大震災の発生からまもなく8年。東京電力福島第1原発事故で、福島県南相馬市を離れ今は由利本荘市に暮らす加藤有久さん(78)と通子さん(76)夫妻は、自分たちの住民票の取り扱いに悩み続けている。南相馬の自宅に戻ることはきっとない。しかし、故郷との関係がなくなる気がして今も移すことに迷いがあるという。【中村聡也】
震災まで南相馬市小高区で居酒屋「浜陣」を20年以上切り盛りしていた。看板メニューはアンコウ鍋やピザなど。毎年7月には伝統行事「相馬野馬追」で練り歩く人に酒を振る舞い、馬に水をやった。「大変だったけれど、いい思い出」。通子さんが振り返る。
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