「本人に判断迫るのは酷だ」患者団体、透析中止問題で

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左腕を見ながら人工透析治療の大変さを語る東京腎臓病協議会事務局長の板橋俊司さん=東京都豊島区で2019年3月7日午後5時53分、矢澤秀範撮影
左腕を見ながら人工透析治療の大変さを語る東京腎臓病協議会事務局長の板橋俊司さん=東京都豊島区で2019年3月7日午後5時53分、矢澤秀範撮影

 公立福生病院(東京都福生市)で人工透析治療をやめる選択肢を示された女性(当時44歳)が死亡した問題で、透析患者の受け止め方はさまざまだ。

 患者らでつくる「東京腎臓病協議会」(豊島区)の板橋俊司事務局長(69)は「患者は精神的に追い詰められているので判断を問うのは酷だ」と言う。板橋さん自身、週3日の通院を14年続けている。左腕に作った血管の分路(シャント)が壊れ、福生病院で直してもらったこともあるが、「医師のさじ加減で意思決定を迫るのは、道徳的にも問題ではないか」と話す。

 板橋さんによると、80代だった男性会員は数年前、「人生に満足した」と自らの意思で透析治療をやめて亡くなった。「生き永らえるための透析は要らないという人が多いのは確か」と板橋さん。「患者にとって生と死は表裏一体。早いうちに死を覚悟し、エンディングノートを用意して意思を書き込むなど、『終活』を考える必要がある」と結んだ。

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