スケトウダラから医療用接着剤 かまぼこ加工の廃棄物を活用 物材機構など開発

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ブタの肺の欠損部の上に塗ったスケトウダラ由来の接着剤。縫った場所が分かるよう色を着けている=物質・材料研究機構提供
ブタの肺の欠損部の上に塗ったスケトウダラ由来の接着剤。縫った場所が分かるよう色を着けている=物質・材料研究機構提供

 かまぼこの原料などに使われるスケトウダラ由来のゼラチンをもとにして、肺の切除手術後の空気漏れを防ぐ接着剤を開発したと、物質・材料研究機構と筑波大の研究チームが発表した。このゼラチンが低温でも液状である特性を生かしたもので、かまぼこの製造過程などで出る廃棄物を原料にでき、他の臓器への応用も期待できるという。

 がんなどで肺を切除した場合、傷の表面から空気が漏れるのを防ぐため、縫合と同時に傷口に医療用接着剤を塗る。現在使われているヒトの血液から作った接着剤は臓器にくっつきにくく、呼吸で肺が膨らむとはがれやすい。また、ブタ由来のゼラチンを使った接着剤は常温ではゼリー状で、塗布前に温める手間がかかるなどの課題がある。

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