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見つめ続ける・大震災 思い背負って出発進行 岩手・宮古-釜石間再開

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訓練で大槌町内を走行する上居卓巳さんの乗る列車。沿線では巨大な防潮堤の建設が進む=岩手県大槌町で2019年2月10日、渡部直樹撮影
訓練で大槌町内を走行する上居卓巳さんの乗る列車。沿線では巨大な防潮堤の建設が進む=岩手県大槌町で2019年2月10日、渡部直樹撮影

 東日本大震災から間もなく8年。津波で甚大な被害を受け運休していたJR山田線の、岩手県宮古市と釜石市を結ぶ区間が北リアス線と南リアス線を運行する第三セクター「三陸鉄道」に移管され、3月23日に運行を再開する。再開後は南北リアス線と統合され、同県久慈市と大船渡市を結ぶ「リアス線」と改称される。

 「寂しさもあるよ。まだまだこれからって感じだな」。再開に向けた訓練走行の合間にJRから出向している運転士、上居卓巳(かみいたくみ)さん(58)は車窓から見た沿線の景色を振り返った。

 上居さんは20年以上にわたって、山田線の運転をしていた。震災当時は釜石駅にいて無事だったが、仲の良かった同僚男性が自宅で津波にのまれ行方不明になった。男性の妻と市内数カ所の遺体安置所を何度も回ったが男性は見つからず、2011年7月に、家族と同僚らが参加しお別れ会が開かれた。「早く帰ってこい。その代わり、俺たちが鉄道を復旧させてみせるから」。上居さんは祭壇の前で誓った。

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