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第94回センバツ高校野球

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米東・支える人々 第4部/1 マネジャー・山崎みなさん、小村ののかさん /鳥取

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毎日15合の米を炊く、米子東マネジャーの小村ののかさん(右)と山崎みなさん=鳥取県米子市勝田町の同校で、園部仁史撮影 拡大
毎日15合の米を炊く、米子東マネジャーの小村ののかさん(右)と山崎みなさん=鳥取県米子市勝田町の同校で、園部仁史撮影

大きな戦力、練習補助も

 「行きまーす」。マネジャーの山崎みなさん(2年)が、右腕を挙げてピッチングマシンにボールを入れる。声の先にいる選手は合図を聞いて腰を落とす。マシンから吐き出された球は地面をはねるゴロとなり、野手のグラブに収まった。選手が16人しかいない米子東はマネジャーも守備練習の補助に加わる。「やっている一つ一つが彼らの力になると思うと楽しい」と小村ののかさん(同)は声を弾ませる。

 他にも、ボールが入った箱の移動やグラウンドの清掃、短い練習時間を管理するストップウオッチの操作など多岐にわたる。真冬でも嫌な顔一つせず冷たい水で一日15合の米をとぎ、炊いてくれる。

 「細かいところまで気がつく。チームの大きな戦力」と紙本庸由(のぶゆき)監督は太鼓判を押す。選手らによると、話し上手な小村さんは「疲れた時でも明るく話し掛けてくれて元気をもらえる」。聞き上手の山崎さんは「ちょっとした悩みでも真剣に聞いてくれ『よし、また頑張ろう!』と思うようになる」と心の支えにもなっている。

 自他共に認める仲良しコンビ。部活以外で顔を合わせても野球の話で盛り上がるとか。そんな2人の一番の楽しみは「ナインの成長を間近で感じられること」。10メートルダッシュのタイムを計っていると、ぐんぐん数字が縮んでいくのが分かる。彼らの成長ぶりは「自分のことのようにうれしい」と口をそろえる。

 努力を惜しまない選手たちは彼女らにとって特別な存在だ。学校生活では気さくに話せる同世代。練習や試合時に見せる真剣なまなざしは全員カッコいい。「テレビでしか知らなかった甲子園に行けるなんて、今からドキドキする」と早くも気持ちは聖地へ。グラウンドで躍動する仲間の姿を想像し、今日も練習グラウンドを所狭しと駆け回る。

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 センバツ開幕が23日と2週間後に迫ってきた。日々白球を追う選手らを支える人々を紹介する。=つづく

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